生理日の変更を希望する方へ

生理が何かの予定と重なることを避けたい場合、ホルモン剤を内服して生理日を変更することができ、生理を予定よりも早める方法と遅らせる方法があります。予定がある前の月の生理開始から5日以内に受診された場合、生理を早く終わらせるか、予定が済むまで遅らせるか、選択することが可能です。予定がある前の月の生理開始から5日以上過ぎてしまうと、遅らせることしかできません。例えば旅行に行く予定が生理に重なりそうだというときに、直前に受診されると、旅行中ずっとお薬を飲み続けて遅らせることしかできなくなります。どちらを選ぶとしても1~2か月前から早めに相談していただく方が、調整しやすいということです。

いずれにしても使用するホルモン剤は、卵巣から分泌されている女性ホルモン:卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤になります。副作用としては吐き気やおう吐が起こることがあったり、生理前のような胸の張りや下腹部の違和感を感じることがあります。

また、卵胞ホルモンは血液を固まりやすくする働きがあり、生理の出血がだらだら続くのを抑えてくれていますが、非常にまれに、血管の中で血の塊(血栓)をつくってしまい、血管がつまって血栓症を発症することがあると言われています。めったにないことですが、脳や心臓の栄養血管がつまってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞という命にかかわる病気になる可能性が0ではないということです。

万が一、次のような症状がみられたら、すぐに医師の診察を受けましょう。夜間や休日の場合は救急医療機関を受診しましょう。

  • ふくらはぎの痛み・むくみ・手足のしびれ(通常は片方のみです)
  • 鋭い胸の痛み、突然の息切れ
  • 胸部の押しつぶされるような痛み
  • 激しい頭痛、めまい、失神、視覚、言語障害(目のかすみ、舌のもつれ)
  • 左右どちらか片方の手足の脱力や麻痺

とくに喫煙は、血管を収縮させて血栓をより起こしやすくするため、ホルモン剤を服用中は禁煙することをすすめます。さらに脱水や疲労、長時間同じ姿勢となる飛行機や車の移動も血栓のリスクを高めます。意識して水分を多めにとったり、できるだけ体(特に足)を動かすようにしましょう。