診療内容・特色

産科案内/赤ちゃんの心臓のつくりと病気について

 生まれたばかりの赤ちゃんの心臓は、おとなとは違う構造になっていて、自分の肺で呼吸を始めることで、徐々におとなと同じ構造へと変化していきます。

 またその他にも、うまれつきの心臓の病気(先天性心疾患)をもっていることがあって、先天性心疾患は、赤ちゃんのうまれつきの病気の中で一番多く、治療しなくてもよい軽いものを含めると100人に1人の割合で起こると言われています。

 生まれてすぐに治療しないと命にかかわる重大なものは、妊娠中の超音波検査(エコー)で発見できるようになってきましたが、すべての心臓病が妊娠中に発見できるわけではありません。

 あさぎり病院では年間約1000人の赤ちゃんが誕生しているので、先天性心疾患の赤ちゃんがみつかることが時々あります。入院中に心雑音が聞こえて小児科を紹介し、心臓のエコー検査をしてもらってみつかることもありますが、入院中には何も問題がなく退院した後に、赤ちゃんの様子がおかしい・呼吸がいつもより速くて苦しそう・おっぱいやミルクの飲みが悪い・泣いた後でもないのに息が荒く、哺乳中に何度も休憩しないとうまく飲めない・赤ちゃんの顔色が悪い(唇が紫色)・手足がいつも冷たくて色が悪いというような症状で小児科を受診してみつかることもあります。

 赤ちゃんは言葉を話せないので、元気かどうか判断するのは難しいと思いますが、いつもと様子が違うと感じるときは遠慮せずに相談してください。

相談窓口:(平日昼間)あさぎり病院産婦人科 または あさぎりこどもクリニック
     (夜間休日)小児救急医療電話相談 #8000 または 078-731-8899

先天性心疾患ってどんな病気?

 お腹の中にいる赤ちゃんの心臓は、大人とは違う構造になっていて、①心臓を左右に分ける壁の一部に穴があいている(卵円孔)。②心臓から体全体に血液を送る大動脈と心臓から肺に血液を送る肺動脈の間をつなぐバイパスのような血管(動脈管)がある。という2つの違いがあります。

 赤ちゃんが生まれてすぐに自分で呼吸を始めると、卵円孔と動脈管が自然に閉じていき、徐々に大人と同じ構造になっていきます。ところが、その構造の変化がうまくいかずに穴が開いたままになったり(心房中隔欠損症)、別の場所に穴が開いていたり(心室中隔欠損症)、心臓から送り出した血液の逆流を防ぐ役割をしている弁のすきまが狭いために血液の流れが悪くなったり(肺動脈弁狭窄症)など、うまれつき心臓の病気をもっていることがあり、それらの病気のことを先天性心疾患といいます。