診療内容・特色

産科案内/出産から分娩後のスケジュール

入院から出産まで <入院の目安>
  • 破水(水おり)をした :なまあたたかい羊水が流れ出てきます。
  • 陣痛が始まった:規則正しい子宮収縮が起こります。
    陣痛間隔が初産婦:10分間隔以内
    経産婦:10分間隔以内で規則的に痛む
    (医師より、早めに連絡を下さいと言われている方は、その指示に従ってください)
  • 出血が多い
  • 赤ちゃんが動いていない気がする
  • 頭痛・気分不良等がある  などご連絡ください。

    予定入院
    帝王切開時・分娩誘発時
    (指示された、日時にお越し下さい)

    ※破水?陣痛?解らないときには、まずお電話でご相談下さい。
お問合せ先

TEL 078-912-7575(代) 078-913-1103(直通)(2階病棟・産科)
※外来診察時間帯は、代表より外来へお尋ね下さい。
※休日・夜間は、直通で産科病棟へお電話下さい。

入院まで

外来診察時間帯は、外来にて内診し、子宮口の開き具合、軟らかさをみます。 夜間・休日は産科病棟にて、内診します。
※この時に、まだまだ時間がかかりそうな場合は 一旦帰宅し、自宅で様子を見ていただく事もあります。

入院後から出産まで
出産までは、陣痛室で過ごします。
  1. 分娩衣へお着替えして頂きます。
  2. 分娩監視装置を装着し、陣痛の強さと赤ちゃんの心音のチェックを行ないます。
  3. 基本的に、自由です。リラックスして陣痛を乗り越えられるよう本を読んだり、音楽を聴いたりしていただいても結構です。

分娩誘発での入院時は、更衣後より 点滴のための血管確保などの処置があります。その後は、他の方と全く変わりはありません。

時間を見ながら、進行具合を内診にて確認します。(医師・助産師)

無痛分娩をご希望の方は、医師・スタッフへお申し出下さい。時間(夜中など)や分娩の進行状況により、できない場合もあります。

お産が近くなると、点滴での血管確保を行ないます。

当院では、出血の多い出産でのもしもの緊急に備え分娩時には、血管確保させてもらっております。

陣痛室でのお食事は、食べやすいように「おにぎり」や「サンドウィッチ」などの、陣痛食をお出しします。

食べれる間は、しっかりと食べ、体力をつけておきましょう!

子宮口が全開大、児頭の下降を目安に分娩室へ移動します。

医師・助産師がサポートします。

さあ、出産本番です!!

分娩室入室後、赤ちゃんが生まれる為の準備をします。

分娩用のシーツを敷き、外陰部の消毒を行ないます。準備ができ、立会い出産のご希望があれば、ご家族の方に入室して頂きます。(ご主人と、子どもの場合は大人1人が付き添い子ども2人までなら可 ※帝王切開の場合は大人1名、子ども1名:年齢・体調などお子様の状況によるため事前にスタッフへご相談ください。) 

  • 助産師が呼吸法や、怒責のかけ方を説明します。
  • 必要に応じて、会陰切開をすることがあります。

出産!おめでとうございます。

赤ちゃんが生まれたら、へそのお(臍帯)を切断し、羊水を拭き取ります。その後、お母さんの胸の上で赤ちゃんを抱っこしていただきます。赤ちゃんの写真・ビデオ撮影は可能ですが、詳細はスタッフまでご確認ください。

赤ちゃんの計測をします
  • 身長・体重・頭囲・胸囲を計ります。
  • 足型をとってお渡しします。
  • 赤ちゃんがお洋服を着た後、もう一度抱っこしてもらいます。この時、赤ちゃんにお母さんのおっぱいを吸わせます。
  • 赤ちゃんは医師の診察後、体温保持の為に新生児室内で管理させて頂きます。
お母さんの処置を行ないます。
  • 胎盤が出てきます(後産)
  • 子宮口や膣部裂傷がないかをチェックします。
  • 裂傷がある場合や、会陰切開、裂傷時には縫合します。溶ける糸(吸収糸)ですので、抜糸はありません。
産後2時間は、特に観察が必要です。
  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • 出血
  • 子宮収縮状態  等

ベッド上でゆっくりお休み下さい。

出産後から退院まで
出産後に、入院中のスケジュールをお渡しします。

当院は、産後5日目での退院となります。(帝王切開は6日目)

産後のスケジュール(一般的な予定です。個別に変わっていきます)
ママ
出産当日
  • 分娩後6時間までに歩行します。 この時には、看護師が付き添います。 悪露交換の説明をします。
  • 歩行開始後は、自由ですが この日はゆっくりお休み下さい
  • 体調がよければ、シャワー浴をしていただけます。
産後1日目
  • 10日目健診の予約をお取りしますので、ご家族と日程の確認をお願いします。(退院後約7~10日目の健診)
  • 午後より、新生児室での授乳が始まります。
産後2日目
  • 2~4日目の間に、沐浴の見学・実施をして頂きます。
    (経産婦さんは希望の方のみ)沐浴のDVDがあるので希望の方やパパに見ていただけます。
  • 母児同室をご希望の方は始めて頂きます。 (個室のみ)
    消灯後もご希望があれば、同室して頂けます。
産後3日目 貧血検査の採血
産後4日目
  • 退院時診察があります (曜日によって変更があります)
  • 退院指導があります
産後5日目 午前中に退院です。
産後6日目 帝王切開の方は、正常分娩の方のスケジュールと一日づつずれて行きます)
赤ちゃん
出産当日
  • 出生すぐより時間おきに体温等の全身状態のチェックを行ないます
  • 状態に応じて、K2シロップを飲みます。 ビタミンKは、母乳には含まれないビタミンで、 赤ちゃんの脳内出血を予防します。
産後1日目 初めての沐浴
黄疸チェックを開始します。
火曜日と金曜日に小児科医による診察があります。
産後2・3日目 入院中に聴力検査をします。 (希望者のみ)
産後4日目
  • 2回目のK2シロップを飲みます。
産後5日目
  • 先天性代謝異常検査
    結果は、1ヶ月健診でお渡しします。
  • ママと一緒に退院です!
    黄疸が強い時など、赤ちゃんだけお預かりすることもあります。
産後6日目 帝王切開の方は、正常分娩の方のスケジュールと一日づつずれて行きます)
分娩誘発・促進
当院では自然分娩を基本にしています。

妊娠経過に異常がなければ、陣痛が始まるまで待ちます。ただ妊娠経過に異常があって早くお産した方がいい場合や 予定日をかなり過ぎた場合(妊娠41週頃)には、お薬などで分娩誘発を行います。陣痛が弱くて分娩が長時間になる場合には促進します。お薬で急に強い陣痛がおきると、赤ちゃんがしんどくなったり産道が切れたりして大変危険です。 これを防ぐために、分娩監視装置を付けたうえで、お薬の与薬量を細かく調節しながら行います。分娩誘発・促進の理由は大きく分けて、胎児適応と母体適応があります。

胎児適応 母体適応
  • 胎盤機能不全
  • 子宮内胎児発育遅延
  • 巨大児
  • 胎児奇形
  • 重症妊娠高血圧症候群
  • 前期破水
  • 重篤な母体合併症
  • 過期妊娠
分娩を誘発するためには、分娩の準備状態が整っていなくてはいけません。

すなわち、子宮頸管が熟化して赤ちゃんの頭(児頭)が骨盤に入っていなければなりません。子宮頸管の熟化は硬さ、開大度、展退(短縮)、子宮口の向いている方向などで評価されます。これらは診察(内診)によって知ることができます。

方法
  • メトロイリーゼ:子宮口の出口が硬く開きが悪い時、膣より風船を入れます。
  • 陣痛促進剤:陣痛が弱く相当時間がかかると思われるとき、点滴で行ないます。
  • 分娩時間(平均):陣痛から出産までの時間

初産婦:11~15時間/経産婦:6~8時間

無痛分娩(和痛分娩)について
陣痛の痛みが恐ろしいと思っておられる方はおられませんか?

大丈夫!きちんと乗り越えられます。 でも、痛みの感じ方は人によって違います。陣痛が長引いて体力が持ちそうもなくなった時や、痛みの程度があまりにひどい時には、麻酔をかけて痛みを緩和しながら分娩をすることができます。当院では、ご希望の方に無痛分娩を行っています。(但し、夜間・休日や医師が不適当と判断した場合には、ご希望に添えない場合もあります)

(1)無痛分娩はどんなことをするのか

硬膜外麻酔(こうまくがいますい)という方法を使います。陣痛が始まって子宮口が4㎝位開いた頃に背中に局所麻酔をして、そこから麻酔薬を入れる細いチューブを入れます。当院ではポンプを使って、麻酔薬を持続的に注入します。

(2)どの程度効くのか

硬膜外麻酔で帝王切開も出来るくらいに麻酔を効かせることも出来ますが、あまり麻酔を強くすると陣痛が弱くなることがあり、全く陣痛がわからなくなると自分で分娩できなくなることがあるので、軽い痛みを感じる程度の麻酔をすることを目標にしています。その点で「無痛分娩」ではなく「和痛分娩」と呼ぶ人もあります。

(3)どういう人が無痛分娩にすると良いか(麻酔の利点)

特に初産婦さんに時々いらっしゃるのですが、 陣痛が始まってから分娩まで時間がかかって体力が持たない場合には、麻酔をすると休むことが出来、体力を回復させることが出来ます。この麻酔で分娩した人は、分娩での体力の消耗が少ないので、産後の回復が早いようです。

(4)なにか悪いことがあるか(麻酔の欠点)

無痛分娩での麻酔
無痛分娩での麻酔

麻酔をかけると陣痛が弱まったり、赤ちゃんのおりてくる角度が悪くなって分娩しにくくなることがあります。したがって、より注意深い診察が必要になります。しかし、そういう欠点があってもなお、利点が多いため、無痛分娩をおすすめしています。

聴力検査

平成13年7月より新生児聴力スクリーニング検査を行っています。

(1)お母さんの声がはっきり聞こえていることが言葉や知能の発達に大切です。

お腹にいるうちから外部の音は赤ちゃんに届いています。生まれたばかりの赤ちゃんでも音には反応し、 次第に聞きなれたお母さんやお父さんの声を理解して笑顔で応えるようになり、さらに耳に入ってくる音をまねたりして言葉にするようになります。赤ちゃんの誤知や言葉の発達は、聴力と大きく関係しています。

(2)生まれた赤ちゃんみんなが気楽に検査できるといいですね。

赤ちゃんの難聴の頻度は、1000人に5~6人と推定されています。その多くは2歳を過ぎるまで発見されず、言葉の習得や社会的能力の発達の遅れが認められました。しかし今日では聴力検査技術の発達によって、生まれてすぐに聴力障害が発見されるようになりました。

(3)聴力検査ってどのようにするのでしょう。

非常に小さい音を赤ちゃんに聴かせて、脳波の反応を調べる新生児用ABR聴力検査を用います。これは赤ちゃんが寝ている間に短時間(通常3~8分)で聴力が正常であるかどうかを、 安全にしかも最も正確に検査する装置です。赤ちゃんの難聴は早く発見して早期から医者の指導により、お母さんの声をちゃんと聞かせてあげたり補聴器をつけるなどのケアが重要だといわれています。

※この聴力検査はお産で入院の時に申し込んでいただきます。

授乳について

当院では母乳育児の希望がある方には、妊娠期からの助産師外来で、乳房の状態を確認し、ケアを行えるようにしています。

また母乳で育てたい、混合で育てたい、ミルクで育てたいなど様々なお母さんの気持ちに寄り添い、できるだけ希望に添えるようにしております。

お母さんの希望も大切ですが、赤ちゃんの状態に応じて「母乳だけで大丈夫」「ミルクを追加しましょう」など医学的な判断のもと、お母さんにアドバイスをさせていただいております。

お母さんの心と体の状態に合わせて入院中の授乳を考えていきましょう。