ICL
概要
ICLは、眼内の虹彩と水晶体の間にレンズを挿入して、近視や乱視を治す最新の屈折矯正方法です。LASIKでは対応できない強度近視や角膜の薄い症例にも対応できます。また、レンズの摘出・交換により、度数の変化に対応でき、元の状態に戻すことが可能です。
ICLは、1997年にヨーロッパにてCEマーク(安全性)を取得。2005年にはアメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)より認可を受けています。日本では、2003年より治験が開始され、2010年2月に厚生労働省で認可されました。
HEMAとコラーゲンの共重合体素材「コラマー」から作られています。含水性がありコラーゲンを含むことから、たんぱく質などの粒子が沈着せず、長期にわたって眼内で安定する、生体適合性の良い素材です。
このような方におすすめしています
- 年齢21~45歳くらいまでの方
- 近視度数-0.6D以上、乱視度数-2.50D未満の方
- 角膜厚不足や乱視が強いなどの理由でLASIKが適応外の方
残念ながら手術を受けられない場合もあります
以下のような方は、ICL手術を受けることによるリスクが大きい、または満足のいく術後視力が得られない可能性が高いために、当院では手術をお勧めしておりません。
- 21歳未満の方
- 前房隅角の狭い方
- 散瞳不良の方
- 眼の病気(緑内障、白内障、円錐角膜、不正乱視、角膜ヘルペス、シェーグレン症候群、網膜疾患など)のある方
- 軽度な近視の方、乱視が強い方
- コラーゲンに対する過敏症(アレルギー)のある方
- 全身疾患(膠原病、糖尿病、免疫不全疾患、リウマチ、重症のアトピー性皮膚炎など)のある方
- 向精神薬を服用している方
- 妊娠、もしくは授乳中の方
- その他、医師が適応ではないと判断した場合
費用について
- 適応検査:4,000円前後(税込) *保険適応
- 手術費用(両眼):700,000円(税込) *保険適応外
手術費用には、術前検査・手術・術後3カ月までの検査・診察代が含まれています。
セット価格となっておりますので、他院での検査結果の持参や術後定期検査を他院で希望されたとしてもその分の費用を減額することはできません。
手術を受けるための流れ
検査は完全予約制となっております。必ずご予約を取られた上で来院してください。
なお、コンタクトレンズを使用されている方は、
- 適応検査前;
ハードコンタクトレンズを1週間前~
ソフトコンタクトレンズを前日~ - 術前検査前;
すべてのコンタクトレンズを2週間前~ - 手術日;
すべてのコンタクトレンズを当日~ - 中止していただく必要があります。
予約
電話または直接来院していただいてお受けいたします。この際、お名前、ご年齢、ご連絡先などをお伺いします。
適応検査
*予約可能時間は、曜日によって異なります。詳細につきましては、お電話にてお問合せ下さい。
屈折矯正手術(ICL)を受けることができるかの判断をする検査です。
<適応検査の留意点>
当日は、散瞳検査があり、5~6時間ピントが合いにくい状態になりますので、お車などの運転は避けてください。
術前検査
火曜日の13:30頃(3~4時間程)
視力や角膜の状態などを詳しく検査します。その後、カウンセリングと診察を受けていただきます。
手術費用の半額をお支払いいただきます。各種クレジットカードでもお支払い可能です。
手術当日
手術後に残りの手術費用をお支払いいただきます。各種クレジットカードでもお支払い可能です。
術後定期検査
手術の翌日(午前中)は必ず検査・診察を受けていただきます。その後は手術1週間後、1カ月後、3カ月後を目安に受診が必要です。
動画
※詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。