IPL光線療法
- フォトフェイシャルとは
- フォトフェイシャルの特徴
- メカニズム
- シミ・そばかす
- リスク・副作用について
- マイボーム腺梗塞・ドライアイに対する治療
- 治療の流れ
- 施術料金
- 施術を行えない方について
- ご予約・お問い合わせ
フォトフェイシャルとは
IPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を当ててシミやそばかすなどのお肌のトラブルを改善する治療法です。眼科領域では「マイボーム腺」の脂の詰まりを解消し炎症を改善、涙の油層を正常化させドライアイ治療として使用することができます。
当院では様々なお肌のお悩みやマイボーム腺梗塞によるドライアイを改善するため、自由診療で「フォトフェイシャル」を行っています。
当院で採用している器械は厚生労働省より薬事承認を受けているLuminous社の医療機器「フォトフェイシャルM22」です。「フォトフェイシャル」はフォトフェイシャル協会加盟の「医療機関」だけが行うことを許された医療行為です。
フォトフェイシャルの特徴
年齢を重ねるごとに気になるシミ・そばかす、くすみ、赤ら顔、小じわ、毛穴の開き、ハリなどの肌老化。フォトフェイシャルはシミ・そばかすの原因であるメラニン色素や、赤ら顔の原因であるヘモグロビンなど、複数の色素にダメージを与え、様々な肌トラブルを同時に改善します。くすみや赤みを同時に改善することで、本来の肌状態やお肌の透明感を得ることができ、さらにコラーゲンを作り出す線維芽細胞の働きを活性化させるため、内側からキメの整ったハリのある素肌に導きます。施術時間も短く、肌のダメージも大変少ないので、終わってすぐに洗顔やメイクをすることができるのも特徴です。
メカニズム
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①シミ・そばかすの原因であるメラニン色素や、赤ら顔の原因であるヘモグロビンを分解します。
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②フォトフェイシャルの光は、トラブルの原因となる部分にのみ反応するため、素肌へのダメージを最小限に抑えることが可能です。
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③同時にコラーゲンを増生することにより、肌の内側からキメや質感を整え、ハリのある肌を保ちます。
シミ・そばかす
シミ・そばかす
フォトフェイシャルの光を当てることにより、沈着してしまったメラニン色素が浮き上がり、数日後には皮膚の代謝でシミ・そばかすが剥がれ落ちます。
赤ら顔
赤ら顔は顔の毛細血管が広がって見える状態。フォトフェイシャルの光は肌表面から毛細血管を分解することで、赤ら顔の解消に働きかけます。
小じわ・ハリ
コラーゲンなどを作り出す線維芽細胞の働きを活性化させるため、肌の内側からふっくらとハリを出します。ハリが出ることで小じわも解消されていきます。
リスク・副作用について
ゴムではじかる程度の痛みを感じることがあります。
ごく稀ではありますが、治療後に起こり得る一般的な副作用は下記の通りです。
- 色素の変化(色素脱失・色素沈着)
- 過敏化皮膚反応
- 紅斑過度の膨れ
- 痒み
- 毛包周囲の赤み
- 紫斑
- 熱傷
※異常を感じた際はご相談ください。
マイボーム腺梗塞・ドライアイに対する治療
マイボーム腺とはまつ毛の根元にある、油を分泌する腺です。マイボーム腺が梗塞したり眼瞼の皮膚の状態が悪化すると、涙のバランスが悪くなりドライアイの原因となります。
マイボーム腺機能不全に対する治療は、なかなか有効なものがありませんでした。温罨法、リッドハイジーンなどのご家庭でのケア、細菌性の眼瞼炎を合併している場合には、抗菌薬点眼や内服治療を行ってきました。
マイボーム腺機能不全を改善する新たな治療法としてIPL光線療法が登場し、学会等でその効果が報告されています。IPLは元来フォトフェイシャルといわれる様々な肌トラブルや美肌治療用に開発された機器で、治療過程で多くの方のドライアイが改善された経緯で眼科領域でもマイボーム腺機能不全・ドライアイ治療として使用されるようになりました。IPLは、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、韓国などではすでに認可を受けて、標準治療として使用されています。
当院ではマイボーム腺機能不全・ドライアイの新たな選択肢としてIPL光線療法をご提案します。
IPL照射により、マイボーム腺機能不全・ドライアイの徴候・症状の緩和を目指します。
治療の流れ
1.カウンセリング・診察
まずIPL光線療法の適応があるかどうか、事前に検査・診察を行います。お肌の状態を見ながらカウンセリングを行い、治療についてご説明します。
IPL光線療法の適応と判断された場合、具体的な治療の流れや注意事項について詳しく説明した上で同意いただき施術日の予約を行います
2.施術予約日
治療直前にメイクや基礎化粧品をすべて落とします。眼周囲に毛が生えていると毛に反応して痛みを感じやすくなるため、施術前に一部の剃毛もしくは脱毛をお勧めする場合があります。
IPLを当てる場所にホクロがあるときはパッチシールを貼ってカバーします。
※焦げて熱が発生し火傷の恐れがあるため、お顔の産毛は事前に剃毛してきてください。
※治療前後のカウンセリングやお化粧を含めて時間には余裕を持ってご来院ください。
【ご持参いただくもの】
- 診察券、予約票、同意書
- メイク落とし
- 洗顔料、化粧品(お化粧直しが必要な場合)
- 日焼け止め(SPF30以上のもの)
- コンタクトケース(使用している方)
- ヘアバンド(施術中髪をあげるため)
- フェイスタオル(施術後洗顔するため)
3.準備
メイクや基礎化粧品を落としていただいたお肌に冷たいジェルを塗り、目を保護するアイマスクを装着します。
4.治療
光をあてて治療を行います。カメラのフラッシュのような眩しさや、ゴムでパチンと弾かれた程度の痛みがあります。
5.治療後
治療が終わりましたら、すぐに洗顔・お化粧ができます。治療後にお化粧をしない場合も、日焼け止めをご持参の上、必ず塗ってお帰りください。
6.治療後の注意事項
治療後、短期間皮膚が赤みを帯びやすくなります。ほとんどの場合、2~3時間で元に戻ります。皮膚の弱い方など、稀に浅達性熱傷によるはっきりした赤みやヒリヒリ感がしばらくでる場合があります。
洗顔、入浴、化粧等、日常生活上の制限は特にありません。
治療後、最低2週間は必ず紫外線対策を行ってください。また、治療前後1か月間は過度な日焼けはお避けください。
治療直後から乾燥肌になることがありますので、保湿するようにしてください。
数日後、シミやそばかすの部分が濃く浮き出たような感じがする場合があります。これは回復に向かっている傾向です。
より良い効果を得るために、お肌のターンオーバーサイクルを考えて、3~4週間の間隔で、4回を目安に継続して行うことをお勧めしています。
施術料金
※適応診察・施術は毎週木曜日午後のみ、完全予約制となっております。
項目 | 料金(税込) |
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初回適応診察(カウンセリング・診察) | 2,000円 |
ドライアイ・マイボーム腺機能不全改善 | 3,000円/両眼1回 |
フォトフェイシャル | 12,000円/1回 |
※検査料込みの価格です。
※本治療は自由診療のため、健康保険と同日の混合診療を行うことができません。
※本治療と関係のない点眼処方や、検査は別日でのご案内になりますので、ご了承ください。
※1回のみの単回治療も行っていますが、通常1クール(4回)を推奨しています。
施術を行えない方について
下記の方はIPL施術を行うことができません。
- 妊婦及び授乳中の方
- 光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
- 皮膚が日焼けしている方
- てんかん発作の既往がある方
- ケロイド体質の方
- 血液凝固能に異常のある方
- 前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往がある方
ご予約・お問い合わせ
ご予約につきましては、月~金曜日 14:00~17:00に下記病院代表番号までお電話ください。
※施術に関する詳細な質問等は電話でお答えすることができません。適応診察日に担当医師にご確認ください。
あさぎり病院 代表番号 078-912-7575