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骨粗鬆症

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骨粗鬆症とは

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗鬆症」といいます。骨粗鬆症になると、つまずいて転んだ、くしゃみをしたなどのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から、寝たきりになってしまう人も少なくありません。

骨粗鬆症

女性は閉経すると女性ホルモンであるエストロゲン(E)が急激に低下して骨粗鬆症になりやすくなります。若年でもやせ過ぎて生理が止まったりすると、Eが足りなくなって骨粗鬆症になることがあります。20歳頃までは骨も発育するので、予防のためにカルシウムをはじめとする栄養を充分に摂取して、適度な運動負荷をかけることが大切です。

症状

骨粗鬆症は実際に骨折するまで痛みなどの自覚症状がないことが多く、腰痛だと思っていたら背骨が圧迫骨折していたなんてこともよくあります。一般的には65歳を過ぎたら定期的に骨密度検査を受けることが推奨されていますが、最近ではFRAX®というWeb上のツールで将来の骨折リスクを算出することができるようになっています。女性は閉経したら早めにFRAX®でチェックして骨折のリスクを知っておくことをおすすめします。

検査・診断

あさぎり病院ではDEXA法で腰椎と大腿骨近位部の骨密度を測定します。YAM(若年成人平均)値と比較して80%未満で骨粗鬆症疑い、70%未満で骨粗鬆症と診断されますが、背骨や大腿骨近位部に骨折があれば、骨密度の値に関わらず骨粗鬆症と診断します。

治療

治療としては、女性の場合Eを含むホルモン補充療法も可能です。さらに、あさぎり病院では筋肉量を測定できる体組成計を組み合わせ、定期的な検査をすることで、運動療法や薬物治療の効果を確認しながら、個々の患者さんに合った治療を選択できるようになっています。
骨がスカスカになってしまってからでは遅いのです。がんと同様早期発見・早期治療が重要です。人生100年、日本女性の平均閉経年齢は50歳ですからまだ半分です。健康でいきいきと人生を楽しむために、骨も筋肉もしっかりした身体づくりを日頃から心掛けましょう。「生理が不順になってきた。」「背中や腰に痛みを感じる。」「私の骨は大丈夫かしら?」少しでも気になる症状があれば、気軽にご相談ください。もちろん男性も当院内科・健診科へどうぞ!