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避妊

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避妊について

全く何も使用せず性交渉した場合の妊娠率は20-30%とされています。
性交を途中で中断する方法や、膣外で射精する方法は全く避妊とはいえません。基礎体温を見て安全日を判断することも避妊の失敗が多いので避けましょう。

コンドーム

よく使われる避妊方法ですが、破れたり、外れたり、避妊に失敗することがあるので注意が必要です。理想的な使用方法で性交渉を行った場合の妊娠率は約2%とされているので、それほど信頼できるものではありません。性感染症をかなり防ぐという利点はありますが、決して過信してはいけません。

避妊手術

男性はパイプカット、女性は卵管結紮をします。手術をすれば避妊に気をつける必要が無く、あらゆる避妊法の中で失敗率が最も低い方法です。ただし、一度手術を受けると再び妊娠したいときに元に戻す手術をするのが困難です。
男性は泌尿器科で、女性は産婦人科で手術をします。
女性より男性の方が手術の負担は小さいので、出来れば男性が手術を受けることをおすすめします。当院でも手術の相談に乗っています。

子宮内システム(IUS:Intrauterine System)

子宮内にホルモン剤を含ませた器具を留置する方法です。IUSは子宮内膜を薄くするので受精卵の着床を防ぐほか、黄体ホルモンが子宮の入口の粘液を変化させて精子が腟の中から子宮内へ進入するのを防ぐため妊娠を防ぐことができます。正しく装着された場合の1年間の妊娠率は0.2%とされています。一回の挿入で5年間の避妊効果を発揮します。月経量の減少や月経痛の緩和効果も期待できるので、月経時の出血や痛みで困っているかたの避妊方法としてはお勧めです。ただし子宮筋腫があるかたや子宮の形状に異常があるかたは留置が難しかったり自然に脱出してしまうことがあります。

ピル(経口避妊薬)

IUSに匹敵する避妊方法です。飲み忘れがなければ1年間妊娠率は0.3%とされています。毎日必ず服用する必要があります。喫煙されるかたや肥満のあるかたには処方できない場合があります。また血栓症の既往のあるかたや一部の基礎疾患のあるかたも使用禁止となっているので、外来でご相談ください。IUS同様月経量の減少や月経痛の緩和も期待できます。さらに排卵後から月経開始までに体調不良をおこされるPMS(月経前症候群)やPMDD(月経全不快症候群)のかたの症状緩和に有効なので、それらの症状でお悩みのかたの避妊方法としてはこちらがお勧めです。