卵巣は子宮の左右に1つずつある親指程の大きさの臓器です。この卵巣にできる腫瘍を卵巣腫瘍といい、良性から悪性まで種類がたくさんあります。

卵巣腫瘍は自覚症状が無いことが多いです。健診や他の症状で婦人科を受診した際に偶然見つかる、あるいはおなか周りが大きくなって、便秘かな？太ったかな？と思っていたら大きな卵巣腫瘍があったということもあります。稀に、腫瘍によって大きくなった卵巣が捻じれてしまい強い腹痛を起こすことがあります。（卵巣茎捻転という状態で緊急手術が必要です）

問診・内診・超音波検査で卵巣腫瘍を疑う場合には、MRI検査を行います。これらの検査結果から卵巣腫瘍の種類を推定します。
※卵巣腫瘍の種類を確定診断（病理学的診断）するには手術が必要です。

卵巣腫瘍の種類によって治療法は異なります。

腫瘍の種類によって、経過観察が必要なもの、お薬を飲んで治療するもの、手術が必要なものに分かれます。手術が必要な場合は、当院では出来る限り、開腹手術ではなく腹腔鏡手術を行うよう努力しています。

検査の結果から悪性を疑う場合には、速やかに専門の病院に紹介し、治療をお願いしています。