頭痛外来
頭痛外来とは
「頭が痛くて何もする気がおきない」なんて経験ありませんか?痛み止めをのんでもスッキリしない。怖くて痛み止めをのまずに我慢して寝ている。そんな頭痛の中には、新しい治療薬によってふつうに楽しい日常生活がおくれる可能性が高い片頭痛がかくれているかもしれません。
頭痛は、片頭痛・緊張型頭痛など病気がないのに起こる「一次性頭痛」といわれる慢性頭痛と、インフルエンザなどの感染症による症状や脳出血・脳梗塞や脳腫瘍などの脳神経疾患等病気が原因で起こる「二次性頭痛」とに分類されます。
発熱やかぜ症状と一緒に頭痛が起これば、解熱鎮痛剤で対処してかぜが治れば一緒におさまることが多いですが、それ以外に頭痛だけが頻回に起こるときはぜひ一度頭痛外来を受診してください。
検査・診断
まず問診で頭痛が起こるのはどんな時か、どんな頭痛がどのくらいの時間続くのかなどを詳しく聞かせていただきます。その上でMRI等の画像診断で脳に異常がないかどうかを確認します。脳に問題が見つかれば脳神経外科等の専門医をご紹介します。
治療
頭痛の種類によって治療法は異なりますが、ここでは女性に多い片頭痛についてご説明します。
片頭痛には前兆と言われる頭痛の前に決まって起こる症状があるものと、ないものがあります。月経周期と関連していることも多く、前兆のない片頭痛ではいわゆる低用量ピルという低用量エストロゲン・プロゲスチン(LEP)製剤が著効する場合があります。また脳の血管が拡張することによって痛みが引き起こされることが多いので、通常のいわゆる鎮痛剤で効果がない場合は片頭痛治療薬として血管収縮作用のあるトリプタン製剤を使用しますが、高血圧や心血管疾患を持っている方には使いにくく、発作が起きてすぐにのまないと効きにくいことがありました。比較的新しい片頭痛治療薬としてはレイボーがあります。発作が起きて少し時間が経ってからでも効果が期待でき、血管収縮作用がないのが特徴です。ただし副作用としてめまいを起こすことがあるので車の運転は避ける必要があります。これらの急性期治療薬(頭痛発作が起きた時につかう薬)のみでコントロールできないような片頭痛には、予防治療薬(注射薬)もあります。
頭痛は我慢するもの、しかたない・・・。とあきらめていませんか?
ぜひ一度頭痛外来に相談に来てみてください。